大人のピアノ上達において、一番効果的なのは「自分の演奏を録音して聴く事」です。
録音する機械はスマートフォンで充分です。

テンポは一定か？
音の強弱はついているか？
表情の変化は見られるか？
自分の気づいていない所で止まってないか？

演奏中は自分の指を動かすことで精一杯なので、どんな演奏をしているのかを客観的に聴く機会は必要です。

自分の演奏を知れば、無駄な練習時間を無くして上達する事ができます。
こんなに練習しているのに、なかなか上達しない…
何を練習すれば良いか分からない…
先生の言っている意味が分からない…

1つでも思い当たる人は、是非自分の演奏を録音しましょう。

自分の演奏を聞くなんて、絶対に嫌だ…という人もいますが、
上達を取るか、独りよがりの演奏を自己満足で終わらせるかはあなた次第。

明確な目標や目的を持って、ピアノに向かいましょう。

メトロノームについて使用するかどうかは、先生によって賛否両論。
よほどの天才ならメトロノームの必要はありませんが、ほとんどの人にとっては必要なアイテムです。

「メトロノームで練習しても合わないから使いたくない」

そんな声をよく聞きます。

メトロノームで練習しても合わないのは当然です。
合わないから、合うまで繰り返し弾いて練習するのです。

面倒なことを避けていては上達はしません。

練習のポイントは、まず自分の合わせられるテンポから始めること。
メトロノームの数字が小さい程、テンポはゆっくりなので、低い数字から合わせていきましょう。
少しずつテンポを上げて練習して行くことで、目標のテンポに仕上げていきます。

大人でピアノの上達を願うのなら、1年に1〜2回は人前で弾く機会を設けましょう。

ピアノの発表会と聞くと、子供のステージというイメージが強いでしょう。
しかし、大手ピアノ教室ではサロンでの大人の発表会や、大人の部を設けた発表会があります。
ピアノ教室に通う際は、大人のピアノ発表会の有無を聞いておくことをお勧めします。

また、成人部門を設けたピアノコンクールに出場する方法もあります。

コンクールと聞くと、レベルが高いイメージがあります。
しかし、コンクールによってレベルは様々です。

初心者向け、愛好家向けのコンクールを見つけていきましょう。
教室に通われている方は、講師に聞いてみると良いでしょう。
あなたのレベルに合ったコンクールを紹介してもらえます。

コンクールで合否が出てしまうのを避けたい方は、全日本ピアノ指導者協会（通称　ピティナ）のピアノ・ステップを利用しましょう。
ステージ経験だけではなく、プロのアドバイザーから直筆のアドバイスが貰えます。
現状や今後の練習方法を教えてくれるので、おススメです。

大人に限らず、子供でも上達の為には
①録音
②メトロノーム
③人前で弾く機会

この3つを取り入れる事で、確実に上達します。

しかし、これらの3つの練習法はどれも努力を要します。

自分の演奏なんて絶対に聴きたくない…
メトロノームは合わないからストレスで嫌…
人前で弾くのは恥ずかしい…

大人になると3つの方法のどれもが、子供の様にはいかないでしょう。

本当に上達をしたいか、
努力をしてまで上達はしなくて良いか、

それはピアノを弾くあなた次第です。

大人になると、曲の内容やうんちく、雑学に興味がいくでしょう。
しかし、そういった知識をいくら溜め込んでも、指は動きません。

知識や雑学で誤魔化さず、しっかり指の鍛錬を行う事が上達のポイントです。