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子供の頃は1週間に1曲合格していたのに…
沢山練習したのに、レッスンになると先生の前じゃ弾けない…
頭では分かっていても、指が動かない…

なかなか1曲が仕上がらないのが、大人のピアノの悩み。

先生に申し訳ない…
年齢のせいかしら…
と諦めてはいませんか?

1曲を短時間で仕上げる人、
じっくり取り組んで完成度高く仕上げる人、
大人のピアノは十人十色。

ここでは音大卒・現役ピアノ講師が見てきた大人の趣味ピアノの進み具合をいくつかご紹介します。
なかなか1曲が完成しなくてお悩みの方も、これを読めばあなたに合った進め方が見つかるでしょう。
是非参考になさって下さい。

指の体操曲を1〜2週間で仕上げるタイプ

曲だと完成に時間が掛かるけど、指の体操曲なら1〜2週間で仕上がる。
大人の場合、このタイプの方が1番多いです。

指の体操曲は、練習の1番初めに取り組む為、集中力も高く頭がクリアな状態の場合がほとんどです。自分に合ったレベルの教本なら、1曲あたり1〜2週間で仕上がるでしょう。
逆に1ヶ月以上掛かる方は、教本を変えましょう。

あくまで指の体操が目的ですので、難曲に挑戦する必要はありません。
自分のレベルに合った練習曲で、確実な上達を目指しましょう!

初級の曲集を1曲あたり2〜3週間で仕上げるタイプ

自分のレベルに合った教本を使用している、良い例です。

発表会などで扱う曲の場合は難易度を上げて、もう少し時間の掛かる曲の選んでいきましょう。
1年を通して3分の2は自分のレベルに合った曲を、3分の1は難易度を上げた曲に取り組む事が、上達と継続を叶える良いバランスです。

曲数をこなすシーズンと、曲を掘り下げてじっくり向き合うシーズン。
この2つがポイントです。

数曲の大曲を1ヶ月で弾きこなすタイプ

譜読みの早い方のケースです。
幼少期からピアノや楽器など、楽譜に触れてきた時間が多い方ほど譜読みが早い傾向にあります。
しかし、譜読みが早い方ほど1曲をじっくり掘り下げて向き合っていくのを苦手とします。作曲時代の背景や作曲家の意図、音楽理論に興味のない方が多く見られます。
特技を活かしつつ、内面から音楽を見ていく練習にも取り組みましょう。

1曲に3ヶ月〜半年は掛ける方

譜読みと普段の動作がゆっくりのタイプの方に多く見られるパターンです。
一見仕上がりが遅いように見えますが、確実に弾けてから譜読みを進めていくので、完成度が高い傾向にあります。
譜読みの訓練として小曲を数こなす事、動作のスピードアップとして練習曲を取り入れていきましょう。

また、譜読みの遅い原因の一つは練習回数の不足です。
自宅練習で10回弾いていますか?
2〜3回が精一杯の方がほとんどではないでしょうか。

5回、10回を定番にする事で確実に譜読みの能力がアップします。
忍耐と集中力を要しますが、是非脳トレのためにも、もう少しだけ弾く回数を増やしていきましょう。

まとめ

曲の仕上がりは「譜読み」の能力が最も関係します。
「譜読み」とは楽譜に書かれた音符を読む事。
読むだけではなく、弾くという動作まで結びつける事が大事でもあり、難しいところ。

「譜読み」を鍛える方法は、とにかく沢山の曲の楽譜に触れていく事です。
1曲だけではなく、1回の練習で何曲かを同時に譜読みしていく事が上達の方法です。

また、1曲をどのくらいで合格に持っていくかは、ピアノとの向き合い方に関係します。
沢山の曲に触れたい方は、広く浅く様々な曲と付き合っていきましょう。
1曲を掘り下げて見ていきたい方は、半年は時間をかけていきましょう。

どちらの方法も上達はします。
しかし、双方ともデメリットもあります。

広く浅く様々な曲と向き合う場合、音楽を歴史や理論に基づいて見ていく機会が減ります。
1曲お掘り下げて長期に渡っていく場合、「譜読み」の力はそれ程身につきません。

それぞれのデメリットを補いつつ、あなたに合ったピアノとの向き合い方を見つけていきましょう。