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ピアノを聴くのは好きだけれど、いきなりピアノを弾くのはハードルが高い…
まだ楽譜の見方も分からないのに、楽器を購入する勇気がない…
子どもの頃に習ったことはあるけれど、もうすっかり忘れてしまった…

それなら、まずは楽譜の読み方からおさらいしましょう。
いきなりピアノに向かうのではなく、楽譜の基本をおさらいします。

「分かる」は「できる」の近道です。
楽譜の読み方が分かれば、少ない練習でピアノ演奏が可能になります。

  • 指の番号
  • 鍵盤の並びと音の高さ
  • 音符の基礎知識

まずは、3つのポイントをおさえてあなたの脳内でピアノを弾きましょう!

この記事を読むことで初心者の方だけでなく、幼少期に習っていた方の学び直しにもなるでしょう。
また、中級レベルの方にも基本に立ち返る事で読譜の理解が深まり、更なる上達を遂げる事でしょう。

楽器がなくても分かる!
押さえておきたい3つの読譜ポイント。

楽譜を開くと音符と数字と記号の世界。一体どこに目をつければ良いのでしょうか?

一度にすべてを読みこむ必要はありません。
また大人と子どもでは楽譜を見るポイントや手順が違ってきます。

楽譜は音楽界の地図です。

このメロディはどこに向かうのか
この曲の一番高い山は一体どこなのか
作曲家は、なぜこの指の番号を指示したのか

楽譜の読み方を理解し練習を継続していくうちに、以上のような深い領域で読譜を楽しむ事が出来ます。

さらにステップアップしていくと、楽譜をパッと見ただけで曲調やテンポが分かります。

明るくアップテンポの感じで弾きたいな…
今はゆったり静かな気持ちになりたいから、この曲にしよう…

まるでファッションのように曲選びができるようになります。


今回は大人の初心者にスポットを当てて、読譜の3つのポイントを伝授。

・指の番号の確認
・鍵盤の並びと音の高さ
・音符の基礎知識

この3つのポイントに的を絞って詳しく見ていきましょう。

指の番号を確認しましょう

指を1本1本広げる
まず、両手の指を1本1本広げてください。

親指は1の指、人差し指は2の指、中指は3の指、薬指は4の指、小指は5の指となります。
楽譜を見ると、音符の上や下には小さく数字が記されています。

この指の番号は「絶対に守らなければ弾けない」というものではありません。
しかし、指の番号には作曲者や校訂者の演奏に対する思いが込められています。
そして、ピアノ初級者ほど、指の番号に対する意識が低い傾向にあります。

まずピアノを弾く際は、楽譜に指示されている指の番号を試してください。
練習を始めて数日は、慣れない指の番号に戸惑うこともあります。しかし、記された番号を使用した方が最終的に早く曲が仕上がる傾向です。

人間は一人一人手の大きさ、指の長さ、骨格に違いがあります。
数日弾いていくうちに、「どうしてもこの番号では弾きにくい」というケースも時折あります。
その時、ご自身の使いやすい指番号に変更しましょう。

教室に通っている方は、講師と一緒に指番号の変更を行うと最適です。

鍵盤の並びと音の高さを確認しましょう

鍵盤の仕組み
まず鍵盤の並びを見ていきます。

ピアノには白い鍵盤「白鍵」と黒い鍵盤「黒鍵」があります。
黒鍵は2つでのまとまり、3つでのまとまりが見られます。

鍵盤は白鍵と黒鍵合わせると88鍵あります。その為音も88音あります。

ただし、88音全て覚える必要はありません。
初級者向けの楽譜に記される音は、肩幅ほどの音数です。
具体的に数にすると40音ほど。そのうち頻繁に使われるのは白鍵です。
40音から黒鍵を除いた20音程度の白鍵を理解すれば、初級者楽譜での演奏に差し支えありません。

次に鍵盤の仕組みを見ていきます。
ピアノに向かって椅子に座ったとき、右側へ行くほど音が高くなります。
逆に左へ進む程、音は低くなります。

よって高い音は右手で、低い音は左手で弾く事となります。

両手でピアノを弾く際、楽譜には右手と左手の弾く音を分けて記されています。
右手は上段、左手は下段の音符を見て演奏します。
始めて間もない場合、上段と下段の両方を見ながら演奏する点が難しいと感じるところでしょう。

まずは片手ずつ、指が鍵盤に馴染むまで繰り返しおさらいしましょう。


音符の基礎知識

簡単な両手譜
お手持ちの楽譜にある音符を1つ選んでみましょう。
音符は丸い「たま」と「ぼう」そして「はた」で成り立っています。

音符の種類によっては、「たま」の色が黒色と白色があります。
「ぼう」は上向きと下向き。また「ぼう」が無いのもあります。
「はた」にもデザインの違いや無いものも見受けられます。

今回は「たま」に注目しましょう。
楽譜には5つの長い横線がひかれています。
これを「5線」といいます。

音を読む際、この5線上にあるたまの位置が音の名称の決め手となります。
たまは5線に『刺さる』か『刺さらない』かでしか表されません。

中級になると、5線を越えた位置にたまが表されます。
その際、短い横線を加えて、たまが『刺さるか』『刺さらない』ように位置しています。
この短い線を「加線」といいます。
肩幅を越えた、高音や低音を記す際に用いられます。

まず、体のお臍の辺りに位置する【中央ド】から右側へ進んでみましょう。
音の並びは、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド。この並びを「音階」といいます。
【中央ド】から【高いド】へと進んでいきます。同じ【ド】の音名でも高さが違う為、表される音符の形状も違います。


【中央ド】から【高いド】へ右側へ進むという事は、音が高くなっていくという事です。
よって、音符のたまも5線を一つずつ上がっていきます。

【中央ド】は5線の下にある「加線」にたまが刺さる状態のデザインです。
次に続く【レ】は5線に刺さらないスタイルで表されます。
音階に沿って、たまは線に『刺さる→刺さらない→刺さる→刺さらない』の順で表されます。

細かい音符を目で追うのは、重労働でもありミスも出ます。
始めのうちは、指を使って5線をたどりながら一つ一つ確認します。
また、鉛筆で音名をメモするのも一つの手段です。




楽譜の更なる理解を深めたい方へ!
曲調が分かる!プラスαの予備知識

ここまでの大きな3つのポイントで、楽譜の見方が分かってきた事でしょう。

ピアノ演奏の一番の難関は楽譜に記された一つ一つの音名を理解し、音を出すことです。
この難関作業は楽器と共にゆっくり丁寧に行う事をお勧めします。可能なら1人ではなく、教室の講師やピアノが弾ける方に横で見てもらいながら行いましょう。

つまずかないポイントは、1人にならない事です。

ピアノ演奏は自動車運転と共通する点があります。
目で音符を追い、指を動かし、耳で音に間違いがないかを確認します。上級になると足でペダルを踏む必要も出ます。
それらの行動は全て脳が体の各部へ指令を出します。

ピアノ教室はいわば自動車教習所のようなものでもあります。

それでも、ピアノ教室に通うのは恥ずかしい…。まずは独学でやってみたい…。という方にも参考になるポイントを紹介しました。

ここからは更なるステップアップを求める方に、上級者でも見落としがちなポイントを1つ紹介します。

・拍子記号の見方と感じ方

この拍子記号が理解出来れば、パッと楽譜を見ただけで曲調や難易度を知る事ができます。
もっと楽譜を知りたいという方に伝授します。

拍子記号の見方、感じ方

拍子記号とは、曲の冒頭に分数のように記されている数字です。
読み方は分数と同じ要領です。数字を下から読みます。

記される拍子によって、1小節に記される音符の音価と数が違ってきます。

「4分の3拍子」…1小節に4分音符が3つ
「4分の2拍子」…1小節に4分音符が2つ

読み方と同様に意味も下から考えます。

拍子記号はさほど重要視しなくても、ピアノの音を出すことはできます。
では、拍子記号が曲に与える影響は何でしょう?

記されている拍子記号で曲の性格や雰囲気がある程度つかめます。

4分の4拍子…1小節に4拍分もの音符が入っている為、充実した印象に。音数が多い為テンポは速すぎず、安定している曲が多い。
4分の3拍子…3拍子の起源は舞曲。次へ次へと曲が進んでいく印象。よって少々テンポを速めて弾く必要も出てきます。
4分の2拍子…1小節に2拍分の音符しか記されてない為、譜読みに時間が掛からない傾向。

練習が進み曲の難易度が上がると、8分の6拍子や8分の3拍子という拍子記号に出会います。
新しい拍子記号を持つ曲に出会った時、はじめは誰でも戸惑います。
しかし入門の頃からしっかり拍子記号を意識していれば、スムーズに理解出来るはずです。

今後つまずかない為にも初級の段階から常に拍子記号を理解しよう!と努めてください。


「一生モノの読譜力」で充実したシニアライフを

「まだ楽器の用意がない初心者の方にも、読譜の容量をつかんで欲しい」
そんな思いで、ポイントを3つにまとめました。

ピアノを聴くのは好きだけれど、弾くのはハードルが高いかな…
幼少期に楽器を習う機会に恵まれなかった…
というお話を成人の方から頻繁に頂きます。

スポーツ、絵画、読書…どの分野の趣味でも、触れるのと実際に行うのとでは心構えが違ってきます。

水着に着替えてプールに入るのは気が引けるけど、試合観戦なら楽しめる。
絵を描くのは恥かしいけれど、美術館巡りは好き。
長いロシア文学小説を漫画で読んでみよう。

ピアノを弾かなくても、音楽を聴く、楽譜を眺める、作曲された由来や時代背景を探る。
音楽には様々な楽しみ方と学び方があります。

楽器がなくてもいい、ピアノを弾かなくてもいい、どんな方にも自信を持って音楽を楽しんで頂きたいです。

最後に、少しでも読譜や楽器に興味が沸いた方は是非、教室へ通う事をお勧めします。
教室に通って「一生モノの読譜力」を身に付ける事で将来、充実したシニアライフを過ごして欲しいと願っております。