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新年になり、春に向けて新しく習い事をスタートさせるのに良い季節となりました。

大人になってピアノを始めたい方…
幼少期に習っていたけど、もう一度習い始めたい方…
自宅に楽器があって、ずっと弾いていない方…

様々なきっかけでピアノを習い始める大人の方が増えています。

習い事にはまず道具が必要です。
ピアノ教室に通うには、自宅での練習が欠かせません。
ここでは自宅練習に使う楽器について「キーボード」「電子ピアノ」「アップライトピアノ」「グランドピアノ」に分けてご紹介。

音大卒現役ピアノ講師&電子楽器メーカー「ローランド」のピアノ講師経験を踏まえてレクチャーします。

キーボードで上達するのか?
電子ピアノの選び方は?
アップライトピアノでないと上達しないのか?
グランドピアノで練習する人が上手な理由は?


これを読めば、自分に合った楽器が見つかります。
是非、楽器選びの参考になさって下さい。


キーボードは論外?!

楽器店に行くとキーボードから電子ピアノ、アップライトピアノが並んでいます。
その中でもキーボードは値段が安く、場所を取らないサイズなので一番求めやすい鍵盤楽器です。

結論から言うと、キーボードは独学レベルの電子楽器です。

キーボードでピアノ教室に通う事はおすすめしません。
理由は「鍵盤が足りない恐れがある」「鍵盤が軽く指の鍛錬にはならない」の2つ。
とりあえず指を動かす目的ならキーボードで十分でしょう。
また、カルチャーセンターのシニア向けキーボード教室や即興や耳コピを主とした教室なら、キーボードで対応できます。
しかし、教室に通って「音楽」を習う場合、キーボードでは難しいのが現実です。

指先のタッチの仕方で音色を変えていく技術はキーボードでは不可能です。
また、教室によってはキーボードをお断りする先生もいます。

しかし、趣味レベルならキーボードでも上達している人はいます。
楽器を置く環境とピアノを習う目的と目標をしっかり持った上で、楽器を選びましょう。

キーボードを購入する際は、楽器を置くスタンドと椅子も合わせて購入しましょう。
自宅のテーブルに置けばいいや…
床に座って弾けばいいや…
と、購入を控える人が多く見受けられます。

ピアノは姿勢が大事です。
楽器の高さに合わない姿勢で練習しても、上達はしません。
楽器と同じメーカーで品番に対応したスタンドと椅子を用意することをおすすめします。

電子ピアノで上達はするのか?

楽器店に行くと、沢山の種類の電子ピアノが並んでいます。
値段は10万前後〜40万クラスまであり、どの値段の電子ピアノを選べば良いのか迷う事でしょう。

教室でピアノを習う場合、最低でも25万クラスの電子ピアノをご用意することをおすすめします。アップライトピアノと違い、電子ピアノの性能は値段と比例します。高額な程、鍵盤の重さやスピーカーから出る音色が良く、ピアノに近い形になります。


電子ピアノはピアノではありません。
似て非なる物です。


しかし、住宅環境や経済的な理由でピアノを用意できない場合、少しでもピアノに近い電子ピアノを用意するのが一般的です。
そして、電子ピアノでも使い方に気を付けて、練習を積めば上達は可能です。

使い方の注意点として、ヘッドフォンをしながらの練習はおすすめしません。
「音を出す」という感覚が育たなく、いざ教室のピアノで弾くと小さい音でしか演奏出来ないケースが良く観られます。
発表会などステージで弾く事を目標としている方は、なるべくヘッドフォンの使用は避け、音を出して弾きましょう。

アップライトピアノの可能性と限界

趣味でピアノを習うなら、住宅環境や価格、今後の上達を考えると、アップライトピアノが一番理想的で相応しいピアノでしょう。

電子では無いため、故障の心配は無く、子供の代まで使えます。
デメリットとしては、年に1回の調律代。
1回に1万円程は見込んで準備していきましょう。

アップライトピアノの魅力は持ち主のクセや弾き方が出てくるところ。
年月掛けて弾き込んでいく事で、楽器に自分の音が作られていきます。
沢山弾いていく程、調律は狂います。
湿気大国の日本では最低でも2年に1回の調律をおすすめします。

そんなアップライトピアノにも限界があります。
曲が進んで、ショパンのワルツやエチュードなどに現れる「同音連打」の箇所で、連打が出来ないケースが増えます。
打鍵してから鍵盤が上がってくるまでの時間が、グランドピアノほど素早くないのがアプライトの限界点です。

しかし、グランドピアノを置くスペースのあるお宅は珍しく、一般的ではありません。
場所を取り過ぎずに、本格的に趣味のピアノを習いたい方にオススメの楽器です。

本物の音楽を習うならグランドピアノが理想

趣味であれ、専門的に音楽の道に進むのであれ、やはり「ピアノ」という楽器を学びたいのなら理想はグランドピアノです。

アプライトピアノよりも、弦が長く張ってあるグランドピアノは、僅かな指先のタッチの違いで音色に変化を付ける事が可能です。
この「音色探し」や「音色の変化の出し方」が本当の意味での『ピアノを習う』なのです。

しかし場所を大きく取りますし、音も大きく出ますので住宅環境を見ていく必要があります。
もしスペースの問題がクリアなら、防音室の設置を検討する事で音の問題は解決します。

お家の部屋の中にグランドピアノが入る防音室を設置するか、庭に戸建てで建設するタイプもあります。
楽器の購入と同時に安心して音の出せる環境を用意する必要があります。

またグランドピアノが弾けるスタジオやホールを利用する事もおすすめします。
定期的にグランドピアノに触れる事で、自宅では出せない大きな音を出す事ができます。
また自宅に篭って練習していると音が小さくなりがちですが、広いホールでの練習はピアノという楽器に相応しいダイナミックな音が出せるキッカケにもなります。

是非、自分に出来るピアノとの付き合い方で、上達していきましょう。